カジノとパチンコと公営賭博とFXと大麻

   2014/12/22

カジノは成長戦略にふさわしいのか

カジノパチンコ

安倍首相「カジノは成長戦略の目玉」

衆院解散とともに、一旦は廃案となる方向で進んでいるIR推進法案(カジノ法案)だが、「成長戦略の目玉」とまでいわれていたことや、各方面からの積極的な意見をふまえると、このまま終わることはないだろう。

廃案になる流れになったのは、相次ぐ閣僚の辞任などで国会審議が妨げられたことも一つの要因ではあるが、さらに大きな要因として、「ギャンブル依存症などのリスク」からの根強いカジノ反対論が挙げられる。

治安悪化等のリスクはここではおいておくとして、ギャンブル依存症に関してはカジノを反対する根拠になりえるのだろうか。

 

日本はすでにギャンブル大国

最近よくCMでも見る宝くじやサッカーくじは、「1等10億円!」などとここぞとばかりに射幸心を煽っているが、期待値は50%程度しかない。

しかも1等に当たる確率は交通事故で死ぬ確率よりも低いとくる。

競馬や競輪を含む公営賭博は、賭け金の25%を問答無用で差し引かれ、法によって国が事業を独占し確実に儲けを出す仕組みになっている。

言いかえれば、確実にプレイヤー側が負ける仕組みになっており、「愚か者に課された税金」とまで揶揄されている。

また、期待値は98%程度と上で挙げたものよりは良心的にみえるパチンコだが、三点方式など法的にグレーな仕組みで成り立っており、警察関係者の利権となっている。

その影響で、パチンコはあまりにも生活圏内にくいこみ過ぎており、ギャンブル依存症などの弊害を生んでいる。

しかも、その市場規模は18兆円とアメリカのカジノ市場の4倍にもなる巨大市場だ。

さらに、こういった「ギャンブル」というくくりではあまり話題にあがることは少ないが、日本にはもう一つ大きなギャンブル市場がある。

FX(外国為替証拠金取引)である。

金融市場はもともとギャンブル的要素を強く持つが、もっともポピュラーな「株式投資」は資産形成に有益とされている。

というのも、株に関しては経済成長と市場拡大に伴い、株価は長期的に上昇する可能性があるからだ。

一方で、FXは為替の上下に賭けるゼロサムゲームなので、資産形成ではなくギャンブルに位置づけられるのである。

少し本題からそれてしまったが、私が伝えたかったのは「どのギャンブルをすべきか」ではなく、「日本にはすでにギャンブルが深く根ざしている」ということだ。

つまりギャンブル依存症になる人はすでになっているはずで、日本に住んでいて今ギャンブル依存症になっていない人は、カジノが誘致されたとしてもギャンブル依存症になる可能性は低い。

 

シンガポールにおけるカジノ解禁の影響

日本のカジノ誘致に関する議論のなかでは、頻繁に「マリーナベイサンズ」の名が出る。

マリーナベイサンズはシンガポールにおける国家級のプロジェクトとして発足し、現状としては成功を収めている。

開業当初は、ゲストの3分の1ほどをシンガポール国民が占めていたが、現在は4分の1ほどまで低下した。

日本と同様に、シンガポールでもカジノが解禁される前から、スロット・競馬・宝くじなどギャンブルは存在したが、これらはカジノ解禁後衰退している。

依存症対策としては、入場料を課すことや、家族・本人からの申告で入場できないようにする制度を設けることで抑止を試みているが、負けた人が賭け金を得るために質屋を利用し、質屋が急成長したり、闇金融が横行するなど負の影響も見受けられる。

ただ、国からは「ギャンブル依存症患者の増加は見られない」と発表があり、まだどちらともいえない状況である。

 

大麻特区は成長戦略になるか

これもまたカジノ同様「負のイメージ」が強い大麻であるが、アメリカ・コロラド州では嗜好用大麻を自由化したことで、州都デンバーへ観光客が殺到している。

アジアでは現状、この「大麻特区」は存在しないため、カジノよりも「成長戦略の目玉」として機能する可能性がある。

なにより、大麻特区はカジノ・IRと比べ、圧倒的に初期投資が少なくてすむ。

候補の一つとして考えてみるのもよいかもしれないが、カジノ以上に猛烈な反対論がでてくるのは目に見えている。

 

日本カジノ情報(JCI)のコメント

松井大阪府知事もおっしゃっていたが、「リスクのないリターンはない」のは間違いない。

まずは反対派・賛成派を分け、さらにそれぞれのなかで「なぜ反対・賛成するのか」でカテゴライズすべきだと思う。

論理的に、感情的に、経験的に、利権を守るために、将来の日本のために、お金のために、等々様々な背景があるはずだ。

その中で聞くべき意見・聞き流すべき意見を振り分けて、効率的に議論を進めなくてはいけない。

【告知】

日本カジノ情報の「tsu」アカウントを作りました!

こちらでも交流をさせていただければ嬉しいです!

「tsu」についての説明はこちら

「tsu」無料会員登録はこちら

記事ページにコメント欄がありますので皆様からもばしばし意見をよせていただきたいです↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。