【中国マカオ】大規模官僚粛清でカジノ収入20%減

   2014/12/22

中国共産党による倹約令でマカオカジノがピンチ

ヴェネチアンマカオカジノ

ヴェネチアンマカオ

マカオカジノが経済不振

最近日本のニュースも騒がせている、習近平指導部による倹約令や大規模な汚職官僚摘発がマカオカジノ経済に大きな打撃をあたえている。

皆様ご存知の通り、シンガポールや韓国をはじめとして、カジノにおいて中国人富裕層は最大の顧客「お得意様」である。

中国のマカオはその最たるもので、中国人富裕層のなかでも特に中国共産党幹部らが「お得意様」だ。

しかし習指導部の政策が影響してか、共産党幹部たちはこぞって豪遊を控え、2014年11月のカジノ収入は前年同月比で20%近く下落した。

具体的な数字をあげると、2014年11月のカジノ収入は242億7000万パタカ(約3600億円)となっており、昨年度同月比19.6%減だ。

ポルトガル植民地時代を経て、マカオが中国に返還されてから12/20で15年を迎える記念すべき今年、この15年で初めてカジノ収入が前年度を下回る見通しとなっているから皮肉なものだ。

今年1年を振り返ってみても、4~6月期は国内総生産(GDP)前年度比8.1%増だったにも関わらず、7~9月期は一転して2.1%減となり、さらに10~12月期もマイナスになることはほぼ間違いないとのこと。

 

ところでマカオってなんなの?

ご存知の方も多いだろうが、わからないけど今更聞けないという方のために説明させていただく。

マカオとは、中国本土の南部に位置する広東省に隣接する特別行政区である。

歴史的には19世紀よりポルトガルが統治してきたが、1999年12月20日に中国に返還された。

同じようにイギリスによって統治されていた香港は1997年にイギリスから中国に返還され、マカオ・香港ともに「一国二制度」が適用され、資本主義制度が維持されている。

マカオは中国全土で唯一カジノが合法化されており、今に続くまでカジノはマカオにおける経済の柱である。

マカオに一歩足を踏み入れれば、ポルトガル統治時代から続く合法カジノのまばゆいばかりのネオン街が姿を見せる。

 

賭博好きの中国人、国内唯一のマカオカジノ

上述の通り、各国のカジノには中国人が押し寄せており、中国人のギャンブル好きは一種「国民性」でもあるようだ。

しかし、中国本土ではカジノは一切認められていないので、広東省から陸続きのマカオには中国共産党幹部らを含め、中国人富裕層が多く訪れ、カジノに興じている。

まさに「豪遊」という言葉がうってつけだが、彼らはルーレットやバカラ、スロットマシンに一晩で数百万もの大金をつぎ込み、豪華な食事やショーを楽しんでいた。

しかも、共産党幹部らはカジノで大当たりすれば汚職で不当に蓄えた金銭を、マネーロンダリングでき、大手を振って海外に持ち出すこともできるというから、それはもう快感の一言だっただろう。

 

汚職官僚大粛清により、カジノに興じている場合ではなくなった

2年前より、党内の汚職一掃を目指し習指導部は党や政府に対して「倹約令」を発令し、飲食・海外視察・官官接待(地方役人が中央役人に対してなど、官僚がより力を持つ官僚に対して何かしらの見返りを受けるために接待をすること)をはじめとした汚職の元凶と考えられる部分の予算を激減させたことで、共産党幹部らはこれまでのような身軽な動きができなくなった。

さらに、12/5には共産党最高指導部メンバーでもあった周永康前党中央政法委員会書記に対して「党籍剥奪・司法当局への身柄送致」に踏み切った。

これはまさに習主席が語る「虎もハエも一網打尽にする」を実行した形だ。

党で最高クラスの権力を持つ最高指導部メンバーに対してこのような措置をとったことで、その他幹部は「次は我が身」と身を小さくして震えている。

つまり、これまで悠々自適、自由奔放、無法地帯と振舞っていた幹部も、習指導部の顔色を伺い、ごまをすらなくてはならなくなったのでカジノで遊んでいる暇もなければ、「カジノでマネーロンダリング」などというリスクが高いことはできなくなったのである。

 

マカオ経済は「カジノ依存症」からの脱却を目指す?

12/5付けのマカオ日報によれば、日本の国会にあたる中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会副秘書長”李飛副”は次のように発表している。

「マカオは財政収入の80%をカジノ産業に頼っている。つまりマカオ経済はカジノ依存症なのだ。さらにそのカジノは汚職の抜け道となっており、マネーロンダリングなど多くの不正の温床になっている。根本的に経済政策を見直さなくてはならない。」

12/20にはマカオ返還15周年の記念式典が開催され、習近平国家主席も出席する予定になっている。

その記念すべき場で、習主席がカジノだけに頼らない新しいマカオの将来の姿をどのように語るかが注目されている。

 

日本カジノ情報(JCI)のコメント

「大粛清」と騒がれてはいるが、本当に取り締まっているのか気になっているのは私だけだろうか?

例えば今回の周永康前党中央政法委員会書記に対する摘発にしても、下の役人に対する「おどし」のために、周永康氏も了解のうえで大々的に粛清した「ふり」をしている可能性が考えられる。

まあ、この内容はカジノとは直接関係ないのでここまでにしておく。

どちらかというと「カジノに頼らないマカオの姿」というのがどんなものなのかの方が気になっている。

しかし、実際にマカオのカジノ色が薄れてしまったらなんだかさみしい気もするので、複雑な心境だ。

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