【カジノ法案】賭博の定義はご存知ですか?

   2015/05/06

日本では”賭博”が刑法で禁じられている

刑法185条

IR誘致のネックはカジノだが、、

2020年に東京でオリンピックが開催されることが正式決定してから、より強大な経済効果を生み出すために様々な計画が構想されている。

その一つが「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の日本誘致だ。

しかしカジノは”賭博”であり、賭博は日本においては刑法で禁じられている。(公営賭博や富くじは特例的に認められている)

だからといって”カジノを含まない”統合型リゾート(IR)を作ればいいのかというと全くそういうわけにもいかない。

なぜならば、IRにおいてカジノは収益の柱だからだ。

シンガポールのIRでは、なんとIR全体の売上の80%をカジノが占めているほどである。

 

パチンコは賭博ではないの?

日本国内であれば、都会田舎関係なく至る所にパチンコ・スロット屋が存在する。

しかし、パチンコは公営賭博でもなければ富くじでもない。

それでは、なぜ認められているのか?

答えは単純、”パチンコは賭博ではない”からだ。

納得できない方も多いだろうが、実際にこう認められているというのが現実だ。

それではなぜパチンコが賭博ではないのかを説明する。

 

1.パチンコは”貸し玉業”

パチンコを打ったことがある方ならわかるだろうが、パチンコを打つためにはまずお金を機械にいれて玉を借りる。

その玉でプレイし、プレイ後に残った玉を特殊景品に交換する。

もしこのタイミングで、残った玉を現金に交換していれば完全に賭博であり、一発アウトだ。

パチンコホールはあくまでも、玉を有料で客に貸して、その玉を現金や有価証券ではないただの”景品”と交換しているだけということである。

言わばゲームセンターとあまり変わらないものであり、決して賭博ではないということだ。

2.三店方式

一般的にはあまり聞き覚えのない言葉だろう。

ここで登場する三店とは「パチンコホール」「景品交換所」「景品問屋」。

パチンコホールでは、客は現金を払って一般的にはなんの価値もない特殊景品を得られるだけ、という状況になっている。

この状態で終わりなのであればだれもパチンコはしないだろう。

しかし現実にパチンコホールで玉を増やすことができれば、それなりの現金を得ることができる。

その謎を解くカギが「景品交換所」と「景品問屋」の存在だ。

まず景品交換所は「古物商」であり、客がもっている特殊景品を買い取ってくれる。

そして景品問屋が景品交換所から特殊景品を買い取り、パチンコホールに卸すという流れだ。

あくまでもパチンコホール・景品交換所・景品問屋はそれぞれ独立しており、お互いに関係ないという前提である。

圧倒的なグレー感は否めないが、確かにどの場所でも”賭博”はしていないのである。

 

じゃあ賭博って一体なんなの?

賭博とは「偶然の事情に関して財物を賭け、勝敗を争うこと」と定義されており、刑法185条では「賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。」と規定されている。

賭博については、賭博を行うことはもちろんこと、客に賭博をさせるために賭場を開帳することなども禁じられている。

ここで、ゴルフを例に賭博を簡単に説明する。

ゴルフのスコアを競い合うとすれば、その勝敗を決める要素はプレーヤーの実力だけではなく、天候などの自然現象もその要素になる。

つまり、これは”偶然の事情”であり、賭博の対象になるということだ。

もう少し込み行った状況を考えてみよう。

 

1.プレーヤーがお金を出し合って、そのお金をもとに賞品や賞金を用意するゴルフコンペ

これは賭博に該当する。

参加費のようなものだから大丈夫なのではないか?と考える方もいらっしゃるだろうが、あくまでもプレーヤーが出し合ったお金を原資とした賞品または賞金をめぐって勝敗を決めるため、これは賭博の対象となるのだ。

2.スポンサーが賞品または賞金を用意するゴルフコンペ

これは賭博には該当しない。

なぜなら、スポンサーはどのプレイヤーが勝利したとしても賞品または賞金分の損失を被ることになる。

つまり、これは偶然の事象に基づくものではなく、賭博の対象にはならないということだ。

しかし、あまり考えられない状況ではあるが、スポンサーがプレイヤーから直接参加費を受け取っており、その参加費を原資として賞品または賞金を用意していた場合は、1の状況と同じく賭博の対象となる。

 

簡単に言いかえると、金銭(または金銭に相当するもの)を得る側と失う側が共に「偶然の事象」により決定する場合、それは賭博の対象となるということである。

日本カジノ情報(JCI)のコメント

「賭博」の対象となるものはお分かりいただけただろうか?

もちろん賭博行為はしてはいけないことだが、「ジャンケンで負けたらジュースおごれよ!」くらいでは賭博にはならないのでご安心を。

「あれれー?ジャンケンだって、”偶然の事象”によって勝者・敗者が決定して、安いとはいえお金を得る人と損する人がいるんだから賭博になるんじゃないの?」と某小学生探偵ばりの推理を見せた方もいるかもしれない。

しかし、賭博罪を定義する刑法185条にはこんな一文がある。

”ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない。”

一時の娯楽に供するもの、とは例えば飲み物や食べ物のことを指す。

「あれれー?だったらジュースそのものを賭けるのはいいのかもしれないけど、ジュースを買うためにお金を受け取ったら結局お金を賭けてることになって、賭博に該当するんじゃないの?」

さすが、コ○ンくんはするどい。しかし、この部分は通説・判例によって、”一時の娯楽に供するもの”のために金銭を負担させる場合は賭博に該当しないとなっている。

つまり、仮にジュースを賭けてジャンケンをしたとして、敗者がジュースを自分で買ってそのジュースを勝者に渡すことは問題ないが、敗者が100円を勝者に渡して勝者がその100円でジュースを買うのはグレーゾーン、敗者が勝者に対して100円を渡したが勝者がその100円を使わなかった場合は賭博に該当、といったところではないか。

もちろん、100円を賭けていた所で急に警察に逮捕されることはないだろう。

しかし、それが実は賭博行為であるということは認識しておいた方が良いかもしれない。

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